この記事を書いた人

- 現役で子なしのDINKs夫婦(歴5年)
- フリーの婚活カウンセラー(歴7年)
- 元大手結婚相談所の管理職(3年間)
- 累計100名以上のDINKs希望の対応
- 私自身もマッチングアプリで結婚
- 夫と2匹の犬でのんびり暮らしてます
最近、子供をもたない人生を選ぶ方が増えています。DINKs(=子なし共働き夫婦)なんて言葉も聞かれるようになり、本記事を開いたあなたも今まさに検討中かもしれません。
とはいえ、子なし夫婦の人生を選ぶにあたり「老後生活」の問題は無視できません。「悲惨なものなんじゃ?」「寂しくないのかな?」といった疑問を抱えている方も多いでしょう。
そこで先日、私はDINKs歴47年の中松さんにインタビューをさせていただきました!

はじめまして。中松(仮名)と申します。
28歳で結婚してから子なし共働きの生活をしてきて、現在は夫婦でのんびり老後生活を送っています。
今回は、中松さんに伺った『子なし夫婦の老後生活の実態』を紹介します。悲惨と言われる理由や幸せな生活のために考えることも紹介するので、子なし人生を検討している方は参考にしてみてください。
【結論】子なし夫婦の老後が悲惨とは限らない





最初に結論から…「子なし夫婦の老後は悲惨」とネットでよく言われますが、中松さんはどのように考えていますか?



私は、自分の老後生活を「悲惨」と思ったことはありません。
前々から準備してきたかいもあり、充実した毎日を暮らせています。
若い頃は老後生活が不安でしたが、子なし夫婦なことは無関係ですね。
「子なし夫婦なこと」と「悲惨な老後生活を送ること」に相関関係はありません。
たまに「子なしだと老後が悲惨だぞ」「寂しいぞ」と注意する方がいますが、ほとんどはポジショントークにすぎないでしょう。子育て生活に苦労している方などが、嫉妬心から発信しているだけです。
たしかに子なし夫婦には、いざという時に助けてくれる存在がいません。しかし相応の準備をすれば問題ないので、あまり外野の声にまどわされずに自分の信じた人生を楽しむことが大切です。
「DINKsはずるい」は気にするな!歴5年の子なし夫婦が反論します!
子なし夫婦の老後生活が悲惨と言われる理由&反論3つ


中山さんに子なし夫婦の老後生活が悲惨と言われる理由&反論を伺ってみました。
順番に紹介するので、子どもをもたない人生を検討している方は参考にしてみてください。
生活が寂しい



子なし夫婦に限った話ではないと思います。子どもに先立たれるかもしれませんし、私のようにいなくても充実している人も多いです。
子どもがいても、独り立ちしてからは夫婦で過ごす時間がほとんどになります。定期的に顔を見せてくれるかもしれませんが、年に1〜2回の訪問で生活が豊かになることはありません。
寂しいと感じるかは性格しだいとはいえ、「子供がいる=寂しくない」はかなりの極論でしょう。
子どもがいなくても、趣味で何らかの教室に通ったりすれば人と接点をもつことは可能です。寂しいor寂しくないは、子どもの有無ではなくあなた自身の振る舞いによって左右されます。
介護してもらえない



最近は介護サービスが多いので、私はあまり困ったことはありません。
「そもそも、介護のために子どもを作ったの?」と聞きたくなりますね。
たしかに子どもがいると、いざという時に助けてもらえる安心感があるかもしれません。
しかし最近では、老人ホームや訪問介護サービスがたくさんあります。子なし夫婦は子育てにかかるコストがないため、困ったときは介護サービスを利用すれば安心ですよ。
仕送りや援助がない



子育て費用がないので、社会人時代に十分な貯蓄をできました。
なので仕送りや援助がなくても、お金に困ったことはありません。
金銭的なゆとりは、子なし夫婦の大きな魅力。子どもを育てるのは1人2,000万円〜3,000万円はかかると言われているため、特に共働きのDINKsなら十分な余裕ができるでしょう。
私がDINKsで良かったこと7選!子なし夫婦のメリットを紹介【幸せ】
子なし夫婦が幸せな老後生活を送るために考えること5つ


続いて、子なし夫婦が幸せな老後生活を送るために考えるべきことを紹介します。
若いうちから考えても損はないので、子どもをもたない人生を検討してる方は要チェックです。
お金
厚生労働省の「簡易生命表(令和3年)によると、日本人の平均寿命は男性が81.47歳、女性が87.57歳とのこと。40年前と比べて約10歳も長くなり、そのぶん生活費の蓄えも必要とされています。
特に子なし夫婦には、いざという時に助けてくれる存在がいません。老後にお金がなくて「アルバイトをしないと…」とならないよう、今からしっかりと貯金をしておきましょう。
総務省の「2019年全国家計構造調査」によると、高齢無職の平均支出は月162,603円です。


上記はあくまで「単身世帯」の支出額なので、夫婦で暮らしているうちはコストを抑えられます。とはいえ病気や怪我に悩まされたときを考慮すると、ギリギリの貯蓄ではゆとりのある生活はできません。



介護費用や葬儀費用を加味すると、2,000万円くらいは貯めたいところ。
介護
子なし夫婦の介護については、早めに老人ホームを利用するのが一般的でしょう。
最近は、夫婦で入居できる老人ホーム(月15万円くらい)も増えてきています。年金をそのまま当てれば居住可能なので、他に資産があれば趣味や旅行も楽しみながら充実した生活を送れるはずです。
近年ではAI技術も発展しており、老人介護に関するテクノロジーも伸び続けています。今後は低コストで利用できる老人ホームも増える可能性が高く、それほど心配のいらないポイントかもしれません。
住まい
子なし夫婦にとって、老後に体の自由が効かなくなっても生活できる住まい選びは超重要。
特に地方だと、車がないと生活できない地域も珍しくありません。子なし夫婦には気軽に送り迎えを頼める相手がいないため、まずは居住地域が「車がなくても生活できるか」をチェックしましょう。
賃貸の場合は、ライフステージに合わせて引っ越しをすることも可能です。しかし持ち家に住みたい場合は、若いうちから老後生活や必要資金のシミュレーションをしなくてはなりません。



老人ホームを利用する場合も、必要なコストを算出しておいてください。
遺産相続
相続については、ぶっちゃけ「どうでもいい」という方がほとんどかもしれません。
ただし注意点として、子なし夫婦の片方が亡くなった場合、全額を残された夫or妻が相続できるわけではありません。亡くなった夫or妻の親や兄弟姉妹、甥/姪にも遺産相続権は認められています。
後々のトラブルを防ぐためにも、早い段階で「〜に相続します」と一筆書いておきましょう。
生きがい
先述のとおり、子なし夫婦の老後生活には「寂しい」という一面もあります。人生に何の目標も見出せなければ、生きること自体が辛くなって幸せな老後生活を送れないでしょう。
だからこそ子なし夫婦は、若いうちから多くの「生きがい」を見つけておくことが大切です。
旅行に行くのもよし、映画を見るのもよし、新しく盆栽や茶道にチャレンジしてもいいかもしれません。楽しいことはたくさんあるので、自分の人生が豊かになるような趣味を探してみてください。



体力が衰えてもできることを見つけるのがおすすめです。
子なし夫婦の老後生活に関するよくある質問


最後に、子なし夫婦の老後生活に関するよくある質問に回答します。
他に質問のある方は、ページ最下部のコメント欄から問い合わせてくださいね。
- 子なし夫婦になった後悔は?
-
後悔というほどではありませんが、何度か人生を振り返るきっかけはありました。
- 親に孫の顔を見せられない
- たまに心ない声をかけられる
- 老後に漠然とした不安がある
- たまに子どもが可愛いと感じる
- 「子どもがいたら?」と考える
- 子育て中の既婚者と話が合わない
- ネットで「DINKs叩き」を見かける
詳しくは下記記事で解説しているため、興味のある方は合わせてご覧ください。
- 子どもがいない夫婦の末路は?
-
結論、子どものいる夫婦と大差はありません。
介護問題はお金で解決することが可能。中には「寂しい」という方もいますが、寂しさを紛らわせる親のエゴで子どもを作っても、愛想を尽かされるのがオチかもしれません。
幸せな老後生活を送るためには、若いころから準備をすることが大切です。
- 子なし夫婦は離婚しやすいの?
-
子なし夫婦の離婚率は、子あり夫婦の約5倍と言われています。
とはいえ具体的な数値は子あり夫婦は0.51%・子なし夫婦は2.45%と高くはありません。
DINKs夫婦の離婚率は約5倍 詳しくは下記記事で解説しているため、興味のある方は合わせてご覧ください。
まとめ:悲惨な老後生活と子なし夫婦は関係ない


今回は、DINKs歴47年の中松さんに『子なし夫婦の老後』について伺いました。
改めて結論をまとめると、「子なし夫婦なこと」と「悲惨な老後生活を送ること」に相関関係はありません。いざという時の助け舟はないかもしれませんが、相応の準備をすれば問題はないでしょう。
子なしでも充実した人生は謳歌できるので、自分の価値観に合わせて生き方を選んでくださいね。
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