病気で気づいた「子を産むのは当たり前」という無責任さ 32歳DINKs女性に取材

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この記事を書いた人

Yuki
YUKI


  • 現役で子なしのDINKs夫婦(歴5年)
  • フリーの婚活カウンセラー(歴7年)
  • 元大手結婚相談所の管理職(3年間)
  • 累計100名以上のDINKs希望の対応
  • 私自身もマッチングアプリで結婚
  • 夫と2匹の犬でのんびり暮らしてます

>>DINKs希望の私の婚活体験談はこちら

DINKs(=子なし共働き夫婦)を選んだ夫婦に取材をする「わたしのDINKs体験談

第五回の取材は、32歳女性のだいおういかさんにインタビューをさせていただきました。

  • 大病にかかった時に周りから「子どもはどうするの?頑張らなきゃ!早めに産んで治療したらいいのよ」と言われ大きな違和感
  • 最初は子を望んでいた旦那さんと喧嘩もありながら今は「子どもはいなくていい」という結論になった
  • 子供を産んで責任を取るのは自分。

などなど、病気や周りからの子なしハラスメントを乗り越えただいおういかさんのお話を深掘りしてきました。


だいおういかさん

おっぱさん
年齢:32歳
年収:400万円
備考:初婚
年齢:40歳
年収:600万円
備考:初めは子あり希望
YUKI

本日はよろしくお願いします。

だいおういかさん:
よろしくお願いします。32歳です。

若い頃はぼんやりと「いつか母親になるものだ」と考えていましたが、18歳の時に大病を患い考え方が変わりました。

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子どもを産むのは当たり前。本当に?

YUKI

どうしてDINKsを選んだのでしょうか?

だいおういかさん:
私自身、大人になれば結婚し、27歳くらいでお母さんになるものだとぼんやり思っていました。痛い思いをしたくないけど、みんな産んでいるんだし大したことはないのかもしれないなと考えていました。

その考えは、18歳のときに大きく変わりました。婦人科の病気を患って手術をしました。そのときにショック状態になり死にかけたんです。その後も23歳で病気が再発して、現在も治療をしています。

この病気になったことをきっかけに、「当たり前とされていること」に対する疑問がゆっくりとしっかりと浮かんできました。

婦人科の病気ということもあり、治療中に何度も医師や看護師、親、親戚、友達から言われた「子どもはどうするの?」「早めに産んで治療しないと、頑張って!」と無邪気に言われ「どうして女性は子どもを産むことが当たり前なんだろう、そしてそれは本当に当たり前なの?」と思うようになりました。

当時は言葉にすることはできませんでしたが、もやもやとした気持ちを抱えていたように思います。

学生時代から好きな人と結婚できたけど、子どものことで喧嘩もしばしば

YUKI

DINKsを希望しての婚活はどうでしたか?

だいおういかさん:
DINKs希望で婚活したというわけじゃなくて、今の旦那は学生時代に好きになった人だったんです。何個も年上でしたが、私がちょろちよろと彼の周りを離れること無く遠距離恋愛だったのですが、なんとか上手くいきました。

相手の親には「私は子どもがいらないもいるも特には話すこともなく、共働きで働きまくりますと言うことだけを伝えて相手が私の住む県に来ることで結婚しました。特に、私の親からは赤ちゃんを切望されており嫌でした。

当時は、私もなんとなく子どもを持つのが当たり前で相手も子どもが欲しくてだったのか、踏ん切りがつかない私の態度で喧嘩になったこともありました。

しかし結局のところ子どもを持つためには今の治療を一時中断する必要があり、そうなると私の薬で抑えていた病状が一気に進行し最悪寝たきりになってしまう可能性がありました。

これらのことは結婚した後にわかったのですが、彼も病院に一緒に来たりしながら、別に子どもがいなくてもいいかもねという結論に勝手に至ったのだと思います。

YUKI

お相手がDINKs希望ではないと喧嘩が起きることが多いようです。
「どうしてもこの人じゃなきゃ嫌」というお相手がいなければ、DINKs希望限定マッチングアプリの『ディンクスマッチ』で探す方が結婚してからラクかもしれません。

悩みを解決してくれたのは同じ境遇の人のSNS

YUKI

DINKsの悩みを解消するために行っていたことはありますか?

だいおういかさん:
悩んでいた時期にはよくSNSで同じような境遇の人を探してその人が書いたものを読んでいました。

そもそも結婚相談所や街コンは親からは進められたり、友人に誘われたこともありましたが、話を聞くと、一般的に結婚したら子どもを持ちたい!孫の顔を見せることが親孝行だと信じて疑わない人が多かった印象があります。

なので私には不向きだしそんな会に行ってもスペックばかりみられそうで嫌だったので全部断っていたことを覚えています。

YUKI

元・結婚カウンセラーとしては、結婚相談所は良くも悪くもカウンセラー次第なところはありますね。
ひどい人はDINKs希望の女性に対して「女性は結婚すれば子どもが欲しくなる」といった固定観念で子ども希望の男性を紹介していました

意見が合わなくても、粘り強く話し合った

YUKI

パートナーとはどのように折り合いをつけたのでしょうか。

だいおういかさん:
相手は、はじめは子どもが欲しかったようです。

でも絶対に欲しいというよりは居たら楽しいよねくらいの感じでした。

相手も人間なのでみんなが家族や家を持ち始めると焦るのかイライラしていていた時期もありましたが、私自身の持病のことは結婚前に伝えていたので、子どもを作るには治療の中断を必要とすることやそれにより命のリスクなどを説明しました。

さらに私が健康であったとしても子どもがいることでかかる費用や今の社会で子どもを生み育てることの大変さ、ほとんどの家事育児を女性が担っている日本について詳しく話し、私に何かあったときに1人で育てる覚悟があるのか脅しではなく当たり前のこととして聞いたら自然に考えが変わったみたいです。

子どもに病気を遺伝させるわけにはいかない

YUKI

DINKsで良かったことを教えてください。


だいおういかさん:
自分自身が病気のため子どもに遺伝させずにすんでよかったと思います。

私は10代から発症し、オペをしてお腹を切って保険適応外の海外の薬を使いながら治療してきました。毎月産婦人科の診察台に上がり恥ずかしい思いもしました。

同じような目にあわせたくはないし、お金も驚くほどかかり、吐き気に苦しみながら治療費を稼ぐためだけに働いた時期もありました。

やっぱりリスクが少しでもある以上遺伝させたくなったので子どもがいないためその心配がありません。そして、それは実際に生活する中で気がついたことでした。

病状が進んでいく中で自分のことは自分しかわからない、だからこそ自分が決めたらいいんだ自分で決めて良かったと心から感じました。

周りには勝手に言わせておけばいい。

だいおういかさん:
後悔はないです。

親や祖父母が悲しそうとか、義理の親が悲しそうとか子どもが埋めない女に結婚して意味があるのかとか色々言われましたが、生むのは女で育てるのも女なら女の好きにしたらいいと思います。

産んだらもうお腹に戻すことはできないので外野が責任取ってくれるわけでもないし、産んだらかわいいよ、産まないとわからないよといった人たちは、私が産んでる最中に死んでも子どもを引き取って育ててくれるわけでも子どもの養育費用をくれるわけでもないと思いますので勝手に言わせとけって感じです。

親も同様です。色々言われましたが、そんなに子どもが欲しいなら自分が産んだらええと思うよと伝えておきました。老後の心配もないようにお金貯めてます。

YUKI

「子どもは作ったほうがいい」は、子がいないことに対する嫉妬だと個人的には考えています。

夫婦でやりたいことに全力で取り組む

YUKI

これから挑戦したいことはありますか。

だいおういかさん:
今は、動物保護に興味を持って活動しています。

最終的には元気なうちにシェルターを作りたいと思っています。

仕事はしながら副業もして、自分の治療もありますので無理のない範囲で現在は愛護団体の手伝いをしながら学んでいます。

旦那さんにもやりたいことをやれ!と常に伝えています。

言い方悪いけど守るもの何もないので気楽です。

子どもはいない家も賃貸でいつでもどうとでもなります。

身軽だからこそできること見えるものがあります。

私自身どれくらい元気に生きれるか分からないのですが健康には気をつけてたくさんの動物を助けて死んでいくことが目標です。お金をためて迷惑かけないようにしっかり仕事もしながら、好きなこともやっていきます。

まとめ

「女性は子供を産むもの」

病気がきっかけで思い込み・世間の固定観念であることに気づいただいおういかさん。周りからなんと言われても、その人たちは責任を取らない。それなら勝手に言わせておけばいい。

周りに流される代わりに、自分のやりたいことを追求することを選びました。

初めはDINKsを選ぶことに反対だった旦那さんとも根気強く話し合い、子供を作らないことを二人で決めたようです。

今回は以上です。

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